2010-09-01から1ヶ月間の記事一覧
南海高野線の終点に、ニッポン最強の駅がある。その名は極楽橋!!絶対幸せになれそうな名前だ。ここからケーブルに乗り換え、弘法大師の開山、高野山に至る。名実ともにニッポン最強の駅、極楽橋である。 ただ、ちょっとだけ残念なことがある。極楽橋からケ…
北の新地の南西端、サントリー旧本社近くに大きな韓国料理店がある。焼き肉も有名だが、昼のチゲ鍋もうまい。 納豆とニンニクが混ざりあったような匂い、それにコチジャンみその赤、昼食時間店が入っているビル4階のフロアー。そのエレベータを一歩出れば、…
完全ではない二階のことを「中二階」と言った。その二階部分の窓が、まるで「虫かご」のようにデザインされている。これを虫籠窓(むしこまど)と言う。 この「むしこまど」、地方都市の伝統ある集落に旅すればまだ見かけることもある。しかし都市部で見かけ…
暑い一日がはじまる朝早く、窓を震わせヘリコプターが舞った。うるさくって目が覚めた。あとから知ったが、その日は郵便不正事件の判決が下りる日で、自宅に近い西天満の裁判所上空、入廷する関係者を待ち構え、何度も何度も旋回するヘリコプターだった。な…
大阪の湾岸部にイケアの巨大店舗が出来てしばらくがたつ。この近所で、世にも不思議な小さな店を営む髭じいさんは、そのイケアが大好きで店舗の椅子テーブル、皿やコップの類すべてをイケアで揃えている。この、髭じいさんの年代にイケアが似つかわしいと、…
昨日のブログを読んだ千里ニュータウンの住人から早々、コメントを頂いた。その方は、住宅地計画のプロで、まち開きから約40年の時間経過をこの街と、ほぼ同軸上に暮らしている。プロでもあるが、ファンでもある。その方の説明では・・。この5年間で千里…
この小さな宿がある南森町界隈では、千里万博のころにできた千里ニュータウンに移住した人が多かった。当時、地下鉄が阪急千里線と相互乗り入れし一本で結ばれ、一気に近くなったし、都心の過密問題や都市公害などで「夢の郊外」生活が大々的に奨励されたか…
暑い、とにかく暑い。「熱い」と間違うこともしばしばなほど、今年は暑い。 エアコンは生命線だ。宿泊されるお客さまにとってはなおさら命、清潔にしておかなければならない。ところが、エアコンの掃除はそこそこややこしい。ただし、こちらもプロ。フィルタ…
1964年、東京オリンピックの後年、ペプシコーラがまだ伊藤忠商事の手になる商品だったころ、様々な大衆化が嵐のように吹き荒れた。 言葉こそ「大衆」と冠したが、あまり成功しなかったトヨタ・パブリカ(パブリック・カー、そのものずばり「大衆の車」の…
秋夕、旧盆を韓国ではチュソク。幼いころの記憶では「ク」はほとんど発音せず、「チュソ」「チュソ」と言っていた。そういえば、キムチのことは「キ」の発音が、もっと「チ」に近く、「チムチ」のような発音だったように思うが、半世紀も前、幼いころの記憶…
大阪のおばちゃんは、すごい! 昨夕の話 ご近所の奥さまに伴われ、大きなボストンバックを引きずってやってきた女性。時刻は既に夕刻。聞けば、天神橋筋商店街をガイドブック片手に、この小さな宿を探し、右往左往していたとのこと。予約はなし、突然泊めて…
シンガポールのマーライオンにコペンハーゲンの入魚姫、ブリュッセルの小便小僧・・聞くところによれば、世界の有名観光地にはこのような「ガックリ名所」があるという。悪口ではない。 聞かされてきた口コミ、写真や映像による空想、あこがれの旅に至る高揚…
一カ月ほど前のNHKの全国ニュースで「平成16年の調査以来、外国人観光客の数が昨年初めて前年を割り込み10%の減少となった」と、大騒ぎの報道。てっきり、「ニッポン全土の数値」と思っていたら、これが何と東京、ただそれだけのことだったのであき…
繁昌亭が完成してもう4年にもなった。はやい、本当に月日のたつのは早い。5年前、工事が始まる前、天満の天神さんの北側の門、大工門のこの場所は、古くからあった駐車場そのまんまの場所だった。(桂小枝さん風に、言ってみてください「そのまんま」) こ…
九州の大分県は別府や湯布院などの有名温泉地があって観光県としての誉れが高い。大阪から見れば月とすっぽん、もちろん大分が月で、大阪はすっぽん・・ ちなみに、大阪の「すっぽん料理」は美味しく、かつヘルシーでおまけに元気がもらえる。ゆえに大阪はス…
齢を重ねると、オシッコの臨界点が著しく低くなる。ビールや酒を飲むとなおさらである。さっきしたのに、また次の臨界点が思いがけずやってくるときがある。そのようなときは、いかに行動すべきか・・ 街なかであれば珈琲ショップを探し、駆け込む。ちかごろ…
朝日放送「おはよう朝日です」・・いまも続くこの番組はこの「小さな宿」にとっても記憶に刻まれたテレビ番組。 もう30年ほども前、「20代のボク」は当時ブームとなっていたペンション開業を夢に描き、昼は酒屋で配達、夜はパブレストランのウェイターと…
今年三度目の沖縄、ウミガメを見た。沖縄本島の最北、辺戸岬(へどみさき)。風強く波浪もあったが、その日は空気澄み視界よく、鹿児島県の最南端、与論島がよく見えた。 与論はいまから約四十年前、沖縄を旅した際に行き損ねた。だから、その島影を確認した…
「預金残」もないのにあっちこっちに銀行口座がある。ながらく商売をしている関係で増えてしまった。なかでも、商売をやりはじめた20代、ずいぶんお世話になった滋賀銀行のものは解約するに忍びない。右も左もわからなかった若造の時代、いろいろと教えて…
日本ではここにしかないらしい「湖の有人島」沖島に出かけた。一般的には、湖東の近江八幡市から定期連絡船に乗り、島に渡るのだが、この日は、湖西の大津市堅田から友人のセーリングボートを仕立てヨットでの上陸となった。 23フィートの小型ヨット、風が…
梅棹忠夫さんが亡くなられた。いま連載過程の朝日新聞・夕刊「知の探検家 梅棹忠夫の奇跡」では、学問的な評価と共に、その滋味深い人となりが紹介さている。 わたし自身が梅棹さんに直接、薫陶を受けたわけではない。しかし梅棹さんに薫陶を受けていた先生…
この暑さ、暑さにはビール、ビールには肴、肴のベストテン。お好み焼きにチジミ、いい魚をお手頃価格で売る店で買う鱧、その鱧を自宅で調理し食す、おとし(完成品は高すぎるので選外)。品質の良い原材料が手に入らなくなったので難しいが、生セン。トンの…
国際通りは沖縄、那覇市。鶴橋は大阪の東成区。そのどちらもが、ニッポンの自己矛盾と異能文化が抗い異彩の魅力が光った街だ。 いつのころからか、その異彩の光は「観光」という名で異彩がとれて、喝さいを浴び、平凡になった。夜、これらの街を彷徨すれば、…
昨日、安藤建築に少々触れさせていただいた後、所用で外出し大川沿いを天満橋へと向かった。 この大川沿いにはシャープの液晶テレビ、初代アクオスのデザインなどでも知られている世界的デザイナーのオフィースがある。丁度、そのオフィース前に差し掛かった…
この小さな宿の建築工法はコンクリート打ちっぱなし、日本独自の工法というわけではないが、安藤忠雄氏が世界的建築家として名声を得て以後、氏の表現手法でもある、この耽美的な質感はジャパンクールの代表格の一つでもある。 その証拠に、建築や日本現代史…