破格の美

旧知の友がやってきた・・彼は建築家である。建築家というものは、一流であれ、二流であれ、キッチリとした経済観念が伴い、カタチをつくる・・

“つくる”が語彙変化して、「造る」であったり「創る」になるが、いずれにおいても一流と二流が存在するのは世の常・・時として、誤解される場合がある・・作家と呼ばれる「創る」建築家が、「造る」ことを本分とする建築家よりも上位の位置にいると・・とんでもない、そんなことはない。

作家と呼ばれる「創る」建築家にも二流が存在するし、逆に、「造る」ことを本分とする建築家にも一流が多い・・おそらく、その志向性の中に、いかほどの知識と教養、仕事に対する熱意と誠実が、存在するかだと思う・・いずれの場合も、一流は「破格の美」を解することが出来る・・

旧知の建築家である彼は、恐ろしくがめつい。大阪弁で言うところの“がめつい”ではなく、少々ユーモアに欠けるがめつさなのだが、関西人ではない彼のがめつさは、ユーモアがないので大阪では逆に目立ち、なんだかおかしい所がある・・

その建築家である彼が、加藤泉の「や〜!」を一瞥し、見下したような目線を送った・・見逃さなかった・・「嫌い・・現代アート?」と、問うてみた・・「貴殿に現代アートの趣味あったの?」と返事が返ってきた・・小豆島で活躍する共通の友人の名前を出し、会話を継続しようと試みたが・・

彼は、がめつい・・お金にならない話には、見向きもしない。それが昔から彼の流儀である・・ちなみに・・彼の師匠は、ちょっとは名前の売れた建築家・・あっという間に去って行った友。沢山の仕事を抱え、走り去る彼のうしろ姿は金色が輝くようだった・・これぞ破格の美・・
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