続・コンクリート打ちっぱなし

昨日、安藤建築に少々触れさせていただいた後、所用で外出し大川沿いを天満橋へと向かった。
この大川沿いにはシャープの液晶テレビ、初代アクオスのデザインなどでも知られている世界的デザイナーのオフィースがある。丁度、そのオフィース前に差し掛かったころ海外からの旅行者らしき2人の若者が歩道の生け垣にへたり込んでいた。くそ暑いニッポンの夏に、「やられた〜」という感じでミネラルウォーターを飲み、アイスクリームをほおばり大汗を流していた。
それでも手に持った一眼レフカメラのシャッターはある一点に向け、切られていた。そう、この世界的デザイナーのオフィースは「アンドゥー(欧米人が発する安藤の意)建築」しかも、ファサード(建物正面)がとても美しい手頃な規模の名品である。この北区界隈には「安藤氏の事務所が立地しているから」というわけでもなかろうが、華々しい安藤建築とは一線を画す凛とした名品(オフィース系が中心)が点在している。じつは、このような「名品めぐりの旅」も国内外を問わず、ひそかな人気なのだ。
しばらくこの若者たちを観察していたが、丁度昼前、暑さいよいよ燃え盛り。その、たぶんフランス人らは、完全にへたり込んでしまった。声をかけてみようと思ったが、小生は「流暢な大阪弁」しか介せない、止めにした。
ちなみに、たぶん日本一小さなこの宿はアンドゥー建築でもなく、名品でもない。ただひたすら、夏暑い。もちろん、エアコンは効くが・・