国際通りと鶴橋

国際通りは沖縄、那覇市。鶴橋は大阪の東成区。そのどちらもが、ニッポンの自己矛盾と異能文化が抗い異彩の魅力が光った街だ。
いつのころからか、その異彩の光は「観光」という名で異彩がとれて、喝さいを浴び、平凡になった。夜、これらの街を彷徨すれば、驚くほど似通ったスタイルでお兄ちゃんや、お姉ちゃんが、愛想よく客引きをする。街のスケール感をあわせ、琉球料理とホルモン料理さえ交換すれば、どっちがどっちか? よくわからない。
家族経営の店は驚くほど減少し、資本家経営の店が増加、作り込まれた「地元のテイスト」を声高に叫び、地元民を装い、客引きする。沖縄と大阪は離れているが、どっちもが、よく似た無国籍の街になった。
沖縄好きの鶴橋育ち・・はじめて沖縄を旅した18才のころそして、鶴橋の家を出た、18才のころ三十数年前といまの時代がごちゃ混ぜになり、魅力と嫌悪が区別できない。
やっぱり好き、いや嫌い・・好きも嫌いもないまぜに・・これが、本当の街の魅力というものか?