家電量販店の保証者は大切にしなければ

暑い、とにかく暑い。「熱い」と間違うこともしばしばなほど、今年は暑い。
エアコンは生命線だ。宿泊されるお客さまにとってはなおさら命、清潔にしておかなければならない。ところが、エアコンの掃除はそこそこややこしい。ただし、こちらもプロ。フィルターやフィンの掃除などは朝飯前だ。ところが、ファン(風を送る羽根)の掃除は、なかなか難しい。
昔アルミ製だったファン。ところがここ10年ほどで、ほぼすべての機種のファンは、なんとプラスチック製になった。安くなったからといってしまえばそれまでだが、掃除は不可能に近い。そのことに気づいたのは、つい最近のことだ。
羽根を掃除する効率的な方法はただ一つ、低回転で羽根を回しながら柔らかめの歯ブラシを差し出す。すると、重層化し積層したホコリも見事に飛び出してくる。この羽根を掃除してきれいにすることはすがすがしい。この方法はヒミツ・・
エアコンの掃除ではなかったが、こんな様子は、昔、読売新聞で取材された。ベッドメイクでシーツを「パリッ」と仕上げる様子が、カラー写真付きで紹介された。自慢にも何にもならないが、それほど掃除のプロである。
ところが、エアコンの羽根がプラスチックになっていたとは知らなんだ。4年前、5台のエアコンを入れ替えた。で、掃除した。アルミ製と思っていた羽根はチリジリに、見事に砕け散り、ファンは跡かたもなく脱落した。見事すぎる壊れ方だった。近所の量販店に駆け込んだ。修理代の見積もり「5万円」。落ち込み、修理も頼まず帰宅した。念のため、買った店の保証書を探した。あった、あった!! なんと、5年間保証のお金も払っていた。理由を説明したら「5台のうちの1台ですから、今回は無償で修理させてもらいます」と。地獄に仏とはこのことだ。
この暑さの中、一件落着はしたが、ふと思った。50を過ぎれば、昨日のことも忘れてしまう。4年も5年も前のことなど記憶にない。保証を「保証」してくれる、保証がいるのではないか、ミドリ電器さん、コジマ電器さん、ジョーシン電器さん、ヨドバシカメラさん・・あまた・・考えてはみてくれませんか、と。