天満天神繁昌亭4周年

繁昌亭が完成してもう4年にもなった。はやい、本当に月日のたつのは早い。5年前、工事が始まる前、天満の天神さんの北側の門、大工門のこの場所は、古くからあった駐車場そのまんまの場所だった。(桂小枝さん風に、言ってみてください「そのまんま」)
この日のように、あっちこっちから上方落語を聞きに来る人がてんやわや、集まってくるとはどうしても考えられなかった。だから、「上方落語の定席が建つ」と聞いても、なんだか人ごとに思えた。ところがどうだ・・・桂三枝さんを筆頭に、笑福亭鶴瓶さんら、昨日テレビに出ていた人気落語家さんが、いまそこに、今日はわが家の前にいる。そんな毎日になった。
不思議な気分、そんなことが日常になったこの4年。毎日、毎日、人気商売の裏側を見ているようでもある。小生宅は、繁昌亭に一番近いからだ。見たくなくても見えてしまうこともある・・そんな中、楽屋入りの格好よさは桂春団治さんにつきる!! なんせ、友人の女性陣らも言っていた・・「普通やのに存在感がある。しかも色気もある」と。ななるほど納得!!
ところでわたしは、笑福亭仁智さんとウマが合う。ウマというより、牛が合うと言うべきか。なにせお互い、いまは無き近鉄バファローズの大ファン。話をすれば盛り上がる。いつだったか・・その日、トリを務める仁智さんと家の前で鉢合わせした。で、また、いまは無き近鉄バファローズの話になってしまった。その日のネタは、当時の近鉄キャンプ地、サイパンのことだった。
話は尽きない・・時間は経過していった・・仁智さんの話は、サイパンからさかのぼること延々・・

  • 延岡キャンプ(九州・宮崎)
  • 日向キャンプ(同上)
  • 宿毛キャンプ(四国・高知)

こっちも負けていない。全部知ってる。話は延々と続く・・と、何やら楽屋の入り口の方から大きな声「師匠、出番です!!」
仁智さん、あわてて楽屋へ・・高座が跳ね、満足そうに出てくるお客様に聞いたら・・その日のネタは阪神タイガースの元監督、岡田さんのネタだったそうな。藤井寺球場日生球場もいまはなくなって、近鉄バファローズはもう遠くなってしまったようだ。