2012-01-01から1年間の記事一覧

宇都宮まき様

場所がら、時としてテレビ取材にお越しいただけることがある・・で、本日は先だって取材に来て下さったらしい、レポーター・宇都宮まき様の番組・・ボクもトシだが、嫁さんも歳だ・・その、家内いわく「超カワイイ」・・なんでも、テレビに映っている宇都宮…

ペンキ塗り

大層に窓掃除するのもソコソコだが、ゴソゴソとペンキ塗りもソコソコだ・・秘境「大阪」といえども大都会・・しかもこのペンションが位置するは、都心のど真ん中・・なにせ、真向かいは上方落語の殿堂「天満天神繁昌亭」・・真っ昼間は、観光モードの方がう…

家の前を行くあの子

新年度が始まると、また新しい通学風景・・天神さんの表門から境内を突っ切って、駅に近いこちら側、新門を抜けて行く。同じ人でも「通勤風景の人」は、時間が止まったように表情の変化はないが、新入学生は一年ごとに表情が変化する。3年前の今頃、いつも…

窓そうじ

ペンションおやじの職業的性癖として、そうじが好きだ。ベッドメイクやトイレ掃除などは最も好きな分野・・しかし唯一、大嫌いな掃除がある・・窓そうじ・・ゴールデンウィークを過ぎれば梅雨が目の前、うかうかしてられん!・・本日、2階と5階の窓そうじ…

真っ昼間からお酒を飲める幸せ

真っ昼間からお酒を飲める幸せ・・私の事ではありません。今日一日だけのイベント、天神さんの境内で開催されている日本酒イベントの事だ。大阪で流行ってる居酒屋さんが(今年は、いなせな江戸っ子店舗も含め17店舗が参集)、一押し日本酒(各地の酒蔵)を…

桂米團冶さんに宿るジャパンクール(その8)

伝統を背負いこんだ重責・・そんな大役は担ったモノにしかわからない重さだろう。ましてや、父上である桂米朝師は人間国宝。「伝統」という重みの質感は、幾重にも重層してのしかかる。「サード長嶋」のあとを追った、その子、長嶋は一軍半のサードで終わっ…

桂米團冶さんに宿るジャパンクール(その7)

丁稚の一人芝居「仮名手本忠臣蔵」は益々熱を帯びる・・しばしたっても帳場に戻らない丁稚・・「どないしたんや?」と、今度は番頭さんが蔵へ・・番頭さん、気持ちよ〜く一人芝居を演じる丁稚につられ、今度は二人芝居に・・いくらたっても戻らない二人を追…

桂米團冶さんに宿るジャパンクール(その6)

中トリの「愛宕山」が終わり中入り。トリ前の一席を経て、トリ「質屋芝居」が始まった。まくらの導入部・・「愛宕山」の時とはまったく違う・・自己の体験談や失敗談が基になっている。聞いていて心地いい。“自分”というものをどっしり座標軸に据え、他者を…

桂米團冶さんに宿るジャパンクール(その5)

小松左京さんを座長に、楽しくも厳しい、しかし「くだけた雰囲気」の勉強会があった。日本酒をグビグビ、タバコをスパスパ・・知的好奇心の塊・・座長は万年少年・・小松左京さんがゲストを招き入れ、各回ごと、その専門分野の中身を開陳してもらいワイワイ…

桂米團冶さんに宿るジャパンクール(その4)

愛宕山の名場面・・落下傘よろしく大きな傘で谷底へ・・愛宕山は「ネタおろし」らしく、どうもしっくりこなかった。が、ここから噺の流れが一気に快活になり、おもしろくなってきた。米團冶さん・・「かぶきもの」:「傾き者」(「歌舞伎」の語源)としての…

桂米團冶さんに宿るジャパンクール(その3)

客席の熱波はさておき、本筋に入る・・落語の楽しみにはいろいろとある・・NHK「家族に乾杯」が金看板、笑福亭鶴瓶さんを「やっぱり、落語家やったんや」と、再確認する落語会の楽しみ。笑福亭仁智さんの「源太と兄貴」・・何度聞いても無条件、涙を流し…

桂米團治さんに宿るジャパンクール(その2)

落語の中身に入る前に、まずはひとくさり・・この日、道楽亭の入口で「もぎり」をしていたのは、米團冶さんのマネージャーさんか? 14時から始まる研鑽会。当日は天気がよく気温もぐんぐん上昇、昼下がりのこの時刻、外気温はすでに25度を超えていた。に…

桂米團治さんに宿るジャパンクール(その1)

桂ざこば師の本拠、道楽亭を訪ね「桂米團治 研鑽会」を楽しんだ。桂米團治さんの直弟子お二人の前座が各一席。桂米團治さんの「愛宕山」と「質屋芝居」の計4席。落語ほどシンプルで難しい芸はない。自分自身の全人格がすっぽんぽん、否応なしにさらけ出る。…

記憶がうずもれている街・・それが大阪

このペンション付近には大川(旧淀川)が流れ、土佐堀川・堂島川があり、中之島がある・・舟運で大阪湾に開き、瀬戸内を通じて北前船による“輸出入”や、遠く大陸や朝鮮半島に結ばれていた。また、古くから京と大坂を結ぶ舟運拠点・・そこは、今も「八軒家の…

江戸時代とジャパンクールとタコ焼きと大阪

江戸時代・・この言葉を使われると、なにもかもが江戸(こんにちの東京)にしかなかく、日本文化の全てがここから発祥したような自己完結に陥る・・この勘違いは、世界的に見ても類を見ない多様で奥行きのある「日本各地の文化」を、結果的に否定する方向に…

桜の次も、サクラ!!

どえらい人です。サクラ・・そう、この辺りはソメイヨシノが終わっても、造幣局の「桜の通り抜け」があるんです・・この人混み、半端ではない・・3月末から、大川沿いのソメイヨシノ・・つぼみのふくらみをチェック・・その後(今年は)4/10頃に満開を…

楽天だけが英語の時代ではない・・おおごとだ・・

観光庁のスカタンな自動翻訳機能をボヤクより・・こっちの方がボヤキが大きい・・嗚呼、日本語だけでは生きていけないケッタイな時代・・LEE案内文 千年の歴史を有する神社が目の前! 歴史と現代がミックスされた町に立地している。すぐ横は3㎞も続く日…

むる判らん・・照屋林助

ワタブーショー・・照屋林助さんの沖縄よろず漫談。もう鬼籍に入られたが、ユーチューブで見る「てるりん」さんの心に染みいるユーモアは、ぐさり・ぐさりとカラダに突き刺さる・・とっても、おかしい・・ボクは多分そうだと勝手に思っている・・ビートたけ…

トムヤンクンヌードルと観光庁の無駄遣い

タイ・バンコクから毎年やってきてくださる、ご家族が関空・朝一番の飛行機で帰国した。育ち盛りの男のお子様がお二人、とても仲の良いご夫婦。朝イチの出立は、いつもちょっとさみしい・・今回は、成田に入りそのまま新潟・南魚沼のスキー場でスキーも楽し…

京都、大阪? どっちやねん(その12)

・・京都在住・女子漫画家なら、この事実に、どんな感想をもつだろう?・・彼女は、京都の魅力を「行きつけの寺」がある町だから、と言ってみせ。幼いころ離れた生まれ故郷、寝屋川・香里園を「青いピカピカの屋根瓦が眩しかった」と、モノの見事に活写した…

京都、大阪? どっちやねん(その11)

♪♪♪京橋は、ええとこだっせ、グランシャトー〜が、おまっせ♪♪♪・・このコマーシャルは大阪が誇る「不朽の名作」のひとつ・・テレビを見はじめたころからオン・エアされているような気がするから、あの“ウォルト・ディズニー”も真っ青なくらい、スゴイ! ・・…

京都、大阪? どっちやねん(その10)

京都在住・女子漫画家とは、歩き話だけではなく、三条と四条の間にある小さな喫茶店でコーヒーをすすりながら話もした。その際、彼女の口から発せられた、とてもクリエーターらしい発言が先の・・京都は「行きつけの寺」を与えてくれるが、大阪には、そんな…

京都、大阪? どっちやねん(その9)

高度成長期の最初期に造られた大きな公団住宅の街、香里園のあたりからは、元の松下電器や三洋電機・・ニッポンの高度成長を担った家電メーカーと、あまたの下請け産業、そして・・それらを支えたブルーカラーの街へとワープする・・その、ブルーカラー労働…

京都、大阪? どっちやねん(その8)

京阪七条のホームに特急が滑り込んできた。このペンションに近い、大阪・天満橋まで約45分・400円ポッキリ。大阪の地下鉄一区間料金は、一駅乗っただけでも200円取られるので、はっきりいって安い。それに京阪特急の車両は驚くほどデラックス。すべ…

京都、大阪? どっちやねん(その7)

京と大坂は元来が同根。二つが合わさって「1つのエリア」であり“都”・・これをわざわざ切り取って、別途の地域とした権力者はいない。江戸時代の例を引き合いに出すまでもないが、賢い徳川幕府は、大坂をニッポン経済の中心地として栄える手立てを講じた。…

京都、大阪? どっちやねん(その6)

行きつけの寺・・そう言われてみれば、大阪の代名詞・太閤秀吉が登場する時代モノ・・例えばNTK大河ドラマなどでは、聚楽第やら、伏見城やらを行ったり来たりする秀吉を描くことが多い。特に秀吉が地歩を固めて以後、晩年にかけては、京と大坂を頻繁。い…

京都、大阪? どっちやねん(その5)

京都在住、女子漫画家は若かりし頃(注:いまも若い)ディープな大阪でも、特にディープなエリア・天六に暮らしていたらしい。で、聞いてみた・・京都と大阪の違い、何だと思います? しばらく考え女子漫画家が答えてくれた・・・・女子漫画家曰く・・「行き…

京都、大阪? どっちやねん(その4)

「秀吉の塔」があるだけの頂上は秀吉ファンの妄想場所として最高の佇まい。「秀吉の塔」だけが、にゅっと立っている。ここに先客。京都には少々不似合な初老の男性二人・・汗をぬぐってる。秀吉ファンのようだった。しばらくすると汗がひき、寒くなってきた…

京都、大阪? どっちやねん(その3)

京都女子大の付属高や短大・4大など、数々の校門前を過ぎると人影がまばらになった。その先は小高い山の頂「秀吉廟」へとつづく石段。あたりに人影なく、車道もここで途切れる。頂上の「秀吉廟」にとりつく石段のスタート部分は、奇妙な「場末のいい加減さ…

京都、大阪? どっちやねん(その2)

その石段は、京都の豊国神社の奥、山のてっぺん「秀吉廟」に向かってひっそりとある。ただし・・この石段は「ひっそり」しているが、その手前は、とてつもない「にぎわい」に包まれていた。石段を駆け上がった日は、たまたま京都女子大学の入学式の日だった…