京都、大阪？ どっちやねん（その９）

高度成長期の最初期に造られた大きな公団住宅の街、香里園のあたりからは、元の松下電器や三洋電機・・ニッポンの高度成長を担った家電メーカーと、あまたの下請け産業、そして・・それらを支えたブルーカラーの街へとワープする・・

その、ブルーカラー労働者の受け皿住宅が、田畑を整地して、にょろにょろ建てられてゆく・・それが“文化住宅”・・１９６０年代に増殖した、この“文化住宅”・・街の大工さんがそう考えたのかどうか？　定かではないが・・

「甍のいぶし銀」ではなく、光沢のある『ブルー』・・ピカピカ・ツルツルの瓦屋根が象徴だった・・「ブルーカラー」の住宅に『ブルーカラーの瓦』・・うまくできている・・京阪特急からは、いまもそのような青い輝き・・日本の製造業が元気だったころの輝きが、鈍くわずかに光ってる・・

ボクの１０代は、この街で、ブルーカラーとして育った・・このような光景は、いまも頭の中に奥深く・・ブルー色に染まっとる！　アホちゃうか？　・・だが当時、確かに、街の屋根という屋根は「青く光る繁栄」に覆われていたことは事実だ！！　・・と、ちょっとまてよ・・京都在住・女子漫画家も、何かそんなことを言ってなぁ〜・・つづく

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（大阪都心のダウンタウン）