京都、大阪? どっちやねん(その5)

京都在住、女子漫画家は若かりし頃(注:いまも若い)ディープな大阪でも、特にディープなエリア・天六に暮らしていたらしい。で、聞いてみた・・京都と大阪の違い、何だと思います? しばらく考え女子漫画家が答えてくれた・・

・・女子漫画家曰く・・「行きつけの寺」があるんと、ないんと、その違いだけやないですか?・・うまいこと表現しはったなぁ〜

その通り、ご指摘の通り・・京都には「行きつけの寺」にすべき、あまたのさりげない寺、寺、寺の数々。ところが、大阪では、「行きつけの寺」といった表現が似合う寺? 思いつかない。ひらたく言えば「寺」のほとんどに目的や用途が明確。それが大阪。つまり、大阪の寺には「ぼんやり訪ねたり」、お寺さんの庭を「うろちょろする」が・・不似合。

対する京都・・似合ってるよなぁ〜 なにせ・・♪きょうと〜・大原・三千院チャラララ・・恋〜に破れた女がひとり〜♪・・やもんなぁ〜・・そら、似合うわ! 「女ひとり」あ〜、ええ歌や! それから「京都の恋」それから、それから「京都慕情」・・ベンチャーズサウンド・・京都・・絵にもなるし歌にもなる、ええなぁ〜

とろが大阪。おんなじベンチャーズでも・・名曲「雨の御堂筋」・・すぐ横通ったはずやのに、北御堂も南御堂も出てけえへん・・この大きな両方の寺を横目、通り過ぎるだけやもんなぁ〜・・御堂筋のネーミングが「それそのもの(北御堂・南御堂)に由来する」から、もうええやん・・か・・

京都では、恋に破れた女が一人、ぶらぶら寺めぐりしてるのに、大阪では「小ぬか雨」が降ってても、お寺に立ち寄らんと、雨宿りもせんと、ただひたすら御堂筋をミナミに向かい、歩いとるだけやもんなぁ〜・・なにしにミナミに行くんやろ? 

橋下市長の観光政策「道頓堀にプール作って世界水泳大会を開催」・・トホホで笑うに笑えない話があるらしいが・・御堂筋を歩き続け、小ぬか雨で全身ボトボトになって、ヤケクソで道頓堀で泳ぐつもりやろか?・・色気ないわ・・オッサンが考えた「しょ〜ぶない(大阪弁:おもしろくない)」話の典型やもんなぁ〜 
京都在住、女子漫画家が指摘してくれた「行きつけの寺」・・そうか・・京都と大阪の違いは「行きつけの寺」があるか、ないか、その違いか・・これは大きいなぁ〜・・女坂の途中、ボクは思わず考え込み、立ち止まってしまった。つづく

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