京都、大阪? どっちやねん(その2)

その石段は、京都の豊国神社の奥、山のてっぺん「秀吉廟」に向かってひっそりとある。ただし・・この石段は「ひっそり」しているが、その手前は、とてつもない「にぎわい」に包まれていた。

石段を駆け上がった日は、たまたま京都女子大学の入学式の日だった・・京阪・七条から石段を目指したが、その間にこの女子大がある。関西では有名な呼び名(いつのころからか? こう呼ばれている)・・この女子大正面玄関まで延々と続く坂・・「女坂」を行く!

「女坂」には、とてつもない数・・京都大学?と大書きしたトレーナーを着ている若者多し・・「サークル勧誘」のビラまき。それが“門前市”のようにどこまでも続く。なんだか昔の風景と変わらない・・この間を縫ってゆくのは、昔も今も男一人では、少々つらい。が、当日は、なぜか京都在住の女子漫画家の方と「取材」・・で、つらくわなかった。

その女子漫画家曰く・・えらいことですねぇ〜・・女子漫画家は、この「女坂」風情を見るのは初体験のようだった。こっちとら〜(なぜかここだけ江戸っ子風)京都の学生時代、この「女坂」で何度も痛い目にあった・・この年齢である。もう「えらいこと」には遭遇することは、絶対ない。

だから、女子漫画家の問わず語りに、つい・・なんで? と、答えてしまったが、言われてみれば、この門前市なるほど・・えらいことです。前に歩を進めるのもやっとこさ、それほど多くの「サークル勧誘」がひしめいている。そのグループのほとんどは、おそろいのジャージやウィンドブレーカーなどをまとっている。

頭をあげ、女坂の先の先を見通しても、狭い歩道に延々と「サークル勧誘」の波・波・波・・ビラ・ビラ・ビラ(彼ら・彼女らのすべてはここでビラまきをしている)・・どうしよう・・

ひっそりたたずんでいるはずの石畳はまだまだ先だ・・つづく

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