桂米團冶さんに宿るジャパンクール(その5)

小松左京さんを座長に、楽しくも厳しい、しかし「くだけた雰囲気」の勉強会があった。日本酒をグビグビ、タバコをスパスパ・・知的好奇心の塊・・座長は万年少年・・小松左京さんがゲストを招き入れ、各回ごと、その専門分野の中身を開陳してもらいワイワイガヤガヤ。知人に誘われ、そんな「研究の宴」に何度か闖入させてもらったことがある。15年ほど前のことだ。

そこに毎回、決まった席に鎮座するオッサン(失礼!)がいた。だれや?・・某テレビ局の元・名物プロディーサーだった。聞くところによればこのオッサン(失礼!)・・小松左京さんが、まだ動き回れるころ、シルクロードやらなにやら・・「小松先生とは、いまはもう不可能な長期ロケを、いっぱいヤリ倒したった・・」とのこと(関西人特有・・品格あるも口悪し!まさにオッサンの風格)・・

が、オッサンの素晴らしさは、過去の日々を追憶するような“古典”ではなく、「いま目の前の小松先生」に、“コンテンポラリーなボケ”をかましつつ、ツッコミをブチかます・・それを許容する小松左京さんもすごかった・・膨大な知識基盤をもったユーモアで切り返す・・毎回毎回、ゴーゴーと流れるような地下茎のような力強い水脈・・信頼で結ばれた人と人とのつながりを感じた・・あるときそれが、桂米團冶さんの父上、人間国宝桂米朝師にもつながるゴーゴーとした水脈であるらしいことに、気づいた・・

人間国宝桂米朝師もこのような地下水脈・・コンテンポラリーなセンス・・時代との同時性を保ちつつ、伝統の復活に心血を注がれたのか・・伝統とは、「新しさを許容する勇気」が日常的に具備されていなければ霧散しかねない「不確かな真水」・・希薄なモノ・・そのことを、小松左京さんが主催する、この「くだけた雰囲気」の勉強会で、毎回いやというほど実感した。

「不確かな真水」・・それだけを守ろうとすれば霧散する・・だが、それをひとたび「誘い水」のごとくスプレーすれば、大きな地下水脈が堰を切り、ゴーゴーと流れ出す・・「傾き者」となった米團冶さん・・真水の「伝統」を惜しげなく客席にスプレー・・息をのむ世界が始まった・・つづく
街角のペンションLee http://www11.ocn.ne.jp/~pen-lee/   
The LEE Osaka downtown(大阪のペンション)  http://pension-lee.net/

LEE is located in front of the Sin-do shrine that have one thousand years history. This area is harmonized history and modernity. Beside LEE, there is Japan's longest shopping street. You can understand real Japan after walking this shopping street. There are also four department store and huge electric store, which are typical Japanese shopping scene, near to LEE.

LEE rooms are well ventilated and gets a lot of sunshine, faces on south side. We manage LEE in a family: we provide good security and cleanness. From LEE to nearest station, takes only one minuets on foot, to Kansai International Airport, takes 50 min by bus and Osaka Station 5 min by metro. LEE locates very convenient place, so a lot of people go to one day trip to Himeji Kyoto Kobe Nara or Hiroshima.