旅する学びで考えたこと(その2)

1.大河ドラマと観光の学び  (1)手探りのスタート  2008年8月から8ヵ月間の準備期間を経て「観光コース」は2009年4月に開講した。総合コミュニケーション学科という学科内に開設された「観光コース」の専門家は私一人である。一定の「ひな型」があるとはいえ、講義内容やシラバスの中身は自由裁量だった。だがその一方で、その責任の質が格段に重くなるのを感じた。小さな短大の中にあって、観光コースを選択し入学してきた学生はさらに少数、その功罪がたちまちのうちに詳らかになるであろうことは明白だった。

準備期間中に行った、まず最初の仕事はIT社会の進展・定着で、21世紀に入り急速に変容した「観光の現場」【※:これらについては、ものがたり観光行動学会誌『ものがたり観光 第1号』の拙論「観光の地域産業化」項目1.変容の序章に詳しい】と、その意味や意義について、根源的な部分に光を当て称揚を試みているテキスト探しだった。2年間で卒業してゆく短大生に使用するには、あまりに専門的すぎて逆に焦点が定まらないものや、表層部の薄皮のような「観光のカタチ」を冗長に紹介するだけの、10代の若者にとっては窮屈な事例紹介(この多くは、自慢話や成功体験を羅列しただけの出版物・・その詳述は事項に示す)に過ぎない出版物も多く、これらを選別する作業に時間を要した。

もうひとつの準備作業、それは直接的な学外授業のコンテンツづくりだった。例えば、幼児教育や介護福祉系の学びに学外の現場、すなわち「実際の仕事の場」における「実習」は欠くことのできない、たいへん重要な学びの要件である。そのことは当然のこととして学問的にも体系づけられ、学びとしての社会的合意形成が進んでいる。ところが調べてみると、観光の学びにおいては、楽しみを極めようとする「観光」という学びが元々保持する不可逆さと、学外授業(実習)活動における危険回避の目的で、「旅行会社」に一括的に請け負って頂く方式を主座に、そこそこのお金が必要なプログラムがほとんどだった。

「観光」における「学び」の外部委託は、お金のやりとりが学生にも視覚化されやすく顕在化しやすい。このことは、学生をして「お客様化」させる危険を大きくする。そんなことがはじめから露見していると、それそのものが「旅行商品」と既知されてしまいかねず、学びとしては成立し難くなる。しかし、予定調和を全く排除して学生と共に学外授業に臨む場合、大きな成果を期待できる一方で何かしらの危険も予期される。この案分の測り方は、言い方を変えれば「遊びを学ぶ観光教育」において端緒となる。その方針を決めかねるうちに2009年4月がスタートした。

日本一小さな宿・街角のペンションLee http://www11.ocn.ne.jp/~pen-lee/   
The LEE Osaka downtown(大阪のペンション)  http://pension-lee.net/

LEE is located in front of the Sin-do shrine that have one thousand years history. This area is harmonized history and modernity. Beside LEE, there is Japan's longest shopping street. You can understand real Japan after walking this shopping street. There are also four department store and huge electric store, which are typical Japanese shopping scene, near to LEE.

LEE rooms are well ventilated and gets a lot of sunshine, faces on south side. We manage LEE in a family: we provide good security and cleanness. From LEE to nearest station, takes only one minuets on foot, to Kansai International Airport, takes 50 min by bus and Osaka Station 5 min by metro. LEE locates very convenient place, so a lot of people go to one day trip to Himeji Kyoto Kobe or Hiroshima.