旅する学びで考えたこと(その1)

注)全編にある「※印」/「参考文献」等は、最終章のそのまた最後で一括表記します。
生まれも育ちも大阪、家業は家族経営の小さな宿ペンション。その立地は天神橋筋商店街【※:大阪駅・梅田地区に隣接する大阪最都心エリアにありながら、下層階が店舗。上層階は住居という昔ながらの自営店がいまだ数多い。その全長約2.6キロメートルは日本一長い商店街ともいわれる】という大阪ならではの商店街に近い。しかも、メンテナンス日を除くと1年365日、連日連夜、昼も夜も上方落語【※:パフォーマンス性が豊かで賑やかな表現手法をとる場合が多い。しっとり聞かせる江戸落語とは趣が異なっている】を楽しむことができる落語の定席、天満天神繁昌亭が目の前。さらに日本三大祭りの一つといわれる天神祭【※:毎年7月24日、25日の両日に繰り広げられる伝統の祭り】は目と鼻の先。天神祭りでは「だんじり囃子」の小気味よい響きが客室の中まで届く。なるほど古地図を見ると江戸期まで、このペンションはそう広くもない天満宮の境内地まっただ中。

このような大阪唯一ともいえる特徴的立地キャラクターの下、旅人や観光客を受け入れつつ日々の変化を新聞メディアやブログにしたため、情報発信を行ってきたが、そのような日常が縁となり、ここ4年ほどは大阪府南部にある小さな短期大学で「観光」を教える身となった。当初は「観光」を教えるのだから、その出口(就職先の進路)を考えれば、旅行会社やホテルなどの「たちまちの業種」にアクセスする「学び」をと息せき切ってみたが、それが極めて困難なことはすぐに理解できた。これら業界が近年のIT化の波をもろに受けて、苛烈なな価格競争にさらされて業界再構築の真っ最中にあり、「学び」と同調させるにはあまりに生々しい矢のような日常に直面していたからだ。「瞬間的な銭カネの多寡」で振り回される「たちまちの業種」を「学びの舞台」にすることには、気が引けた。

それではいったい「観光」を名乗っているのに、何を学べばよいのか。その悩みは大きかった。適正と思える答えはすぐには見つかりそうもない。しかし1年目の授業スタートが迫ってくる。焦りに焦り、覚悟を決めた。約10年前、自らが立ち上げた「観光のまちづくり」を標榜するNPOの理事長時代【※:NPO法人「もうひとつの旅クラブ」。現在の理事長は初代の私から数え3代目理事長に移行している】様々な形で計画を練り、実行し、大人気を博したNPOプログラムの数々をリ・メイクし、とりあえず走りながら考えてみよう。そのように観念した。

この小論は、そのような4年間・・「旅する学びで考えたこと」・・汗水たらした観光の学び、その一端である。
日本一小さな宿・街角のペンションLee http://www11.ocn.ne.jp/~pen-lee/   
The LEE Osaka downtown(大阪のペンション)  http://pension-lee.net/

LEE is located in front of the Sin-do shrine that have one thousand years history. This area is harmonized history and modernity. Beside LEE, there is Japan's longest shopping street. You can understand real Japan after walking this shopping street. There are also four department store and huge electric store, which are typical Japanese shopping scene, near to LEE.

LEE rooms are well ventilated and gets a lot of sunshine, faces on south side. We manage LEE in a family: we provide good security and cleanness. From LEE to nearest station, takes only one minuets on foot, to Kansai International Airport, takes 50 min by bus and Osaka Station 5 min by metro. LEE locates very convenient place, so a lot of people go to one day trip to Himeji Kyoto Kobe or Hiroshima.