アメリカからのルーターを見て考えたこと

このペンションはとても頑丈・安全にできている。なにせ、コンクリート打ちっ放し、鉄筋がギンギンに詰まって・・壁厚すべてが22cm、ぶ厚く頑強。さらに、客室のドアは・・そうは見えないのに、とんでもない肉厚の鉄板が埋め込まれている・・ハイグレードな防火扉・・

そんな安全・安心という強点が、逆に弱点になった・・“電波”が届きにくい・・早い話、“電波”は頑強なコンクリートと鉄に弱い。ところが・・嗚呼、スマートフォンの時代。客室の扉を閉めるとスマートフォンの電波が届かない・・

で・・普通に売っているルーターの電波が強いらしいアメリカに助っ人を頼んだ・・アメリカ在住のリピーターUさんに相談してみた。「OK・OK・まかしとけ!」と、二つ返事。先ごろ、USAはニューヨークからルーターが届いた。約50ドルの“郵便小包”を開け、そのルータを見て思わず考え込んでしまった・・

小さなフォルムにデザインめちゃめちゃシンプル、美しい。“無用な主張”がない。さらに、取り説はペラペラ、超スッキリ簡単説明。しかもこのペラペラ、何カ国語にも対応。さらに、さらに・・安価ときたもんだ・・50ドルの郵便小包代をプラスしても約90ドルほどにしかならない。

ところが、日本の家電量販店で見たルーターは、どれもこれも不必要に“主張するデザイン”ばっかり。図体も大きく高価・・完全にアメリカ産に負けとるがな・・つい最近まで、この手のものはニッポンの得意分野やったんちゃうん・・

大阪湾の堺や尼崎。シャープとパナソニックが高機能大画面の「液晶テレビ」「プラズマテレビ」をと、巨大工場を完成させ、稼働させたのはついこの間。これを、マスコミもこぞってほめたたえた。名付けて「パネルベイ」・・ところが、そのことが元で両社の業績は悪化。立ち直りには時間が・・そんな報道が、この春続いている。

アメリカでは、たったの40ドルほど。小さくてカッコいいルーター。日本で買い求めることのできる日本製はその倍以上、しかも不細工でデカイ。たかが周辺機器であるからこそ、そのささやかで「大きなレベル差」に、衝撃が走り、思わず「巨艦大砲主義の失敗(歴史)」に学んでへんやないの・・と、ボヤキが出た・・ボクにはシャープと松下に、それぞれ親友がいる・・

こちら、チェック・メイト・キング2・・ホワイトロック・どうぞ・・なぜか、コンバット・・サンダース軍曹とヘンリー少尉の交信・・♪ちゃら・ら・らっちゃらぁ〜♪♪〜  ♪ちゃら・ら・らっちゃら♪♪〜 

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