大阪で民宿・・その心は「タコ焼き」である

早い話、ペンションは民宿。大都会に民宿って、ちょっと変。と、言われればそのような気もするが、女性の一人旅や、海外からの旅人は結構、都会の民宿を探していることがある。

ただし、大都会といっても京都だけは例外で、「京都で民宿」は実によく似合う。反対に「大阪で民宿」は、その“コッテリ”とした大阪の都市イメージから、「なぜ?」という反応が返ってくることも多い。

そんな時、友人の日本コナモン協会会長・熊谷真菜さんの「たこ焼き研究」を思い出す。彼女は、若かりし頃(【注】いまでも若くて美人)「たこ焼き」を岩波から出版した。その分厚い文庫本を手にすると、たこ焼きが「生業の担い手としての歴史性」と「見た目より厳しい地道な商売」であることが理解できる。

つまり「たこ焼き」は、コッテリとした大阪の象徴ではない。逆に、生き方が滲みだした人と人との気配の賜物、であるという。そこには、ある種の「遠慮」と「生活の中の気位」が感じられるというのだ。大阪はコッテリではなく、以外にも「あっさりだ!」と。

同じような意味合いの大阪観を、宗教家の中沢新一さんが、つい先だっての討論会で長々と語っておられた。意外や意外!!

たしか・・NHKでやってる「世界まち歩き」・・だったかなんだったか・・もし、あの番組に「大阪まち歩き」があったとしたら、カッコのよい寿司屋さん、高級な日本料理屋さん、ハイテンションのイタリアン、等々よりも、大阪には家族経営の「たこ焼き」が似会う。ほのぼのとした大阪だ。

大阪で民宿・・その心は「たこ焼き」である。ただし、このペンションがほのぼのとしているかどうかは自信がない。

京都・大阪の旅 http://www11.ocn.ne.jp/~pen-lee/   
The LEE Osaka downtown(小さな大阪の宿・大阪の民宿です)http://pension-lee.net/