ご近所の有名人といえば、桂三枝さん、安藤忠雄さん

ペンションのすぐ目の前、お向かいさんは、上方落語協会の拠点・天満天神繁昌亭（毎日、いつでも落語やってます）。その会長は人気落語家の桂三枝さん。その桂三枝さんが親しくされている世界的建築家・安藤忠雄さんのオフィースも大阪市北区。ということで、この付近には「安藤作品」が多い。ご近所だ。その、ご友人同士が互いの同士性を発揮され、いま上方落語協会の稽古場が完成しつつある。

稽古場といっても、そこは日本屈指の人気落語家・桂三枝さんと、世界的建築家・安藤忠雄さんの“合作！”。規模は小さいがちょっとやそっとの建物ではない・・スグご近所にできる稽古場の建築現場・・ぼくは密かに、この世界的建築家の「その作品」が完成する姿を追っていた。先週、足場が取り払われ、建物全体・美しいシルエットが明らかになった。

美しい！　安藤建築の極み・・コンクリート打ちっ放しのファサードがどこまでも美しい！！　

建物正面右側に入口があり、そこからすらっと、長い階段が上階に伸びる。直線と斜線が清楚に混ざり合い、コンクリート打ちっ放しの“やわ肌”に絡み合う。南西角・屋上部分は、鋭いカミソリで切り取ったようにとカットされている。そこには、透明ガラスがはめ込まれ、天満天神の太陽光が降臨する。もちろん、屋内に立ち入ることはできないが、多様な噺家さんの“けいこ風景”が目に浮かぶ。

シンプルの極み・・落語。すべての虚飾を排した安藤忠雄さんのコンクリート打ちっ放し。なんだか最高のマッチング

そういえば・・このペンションもコンクリート打ちっ放し・・が、その打ちっ放しの表面は、安藤忠雄作品みたいな“やわ肌”とは言い難く、“サメ肌”。シンプルにも程遠く「コンクリートやりっ放し」・・ううう・・・意味不明の感嘆とため息・・・

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