沖縄の太陽

沖縄をはじめて旅した40年前の3月。伊丹からスカイメイト料金で当時の花形旅客機、ボーイング727に乗った。機体は小さく、座席も窮屈。今でいうLCCの座り心地に近かった・・那覇空港は快晴。タラップから降り立った滑走路に南の風が「ボワァ〜」。南国のヒカリ輝き、その強烈さが空港全体に匂った。“違う国”を確かに感じた。

沖縄の背骨を突っ切る、一切の海を見渡せない高速道路は影も形もなかった。あくまでも・・国道58号・・エメラルド色の海沿いをどこまでも伸び、名護あたりまで来ると別世界。

その頃の南部戦跡は朴訥で、銀バスで訪ねる「そこ・ここ」は、あまりにリアル、息をのんだ。南部戦跡に「戦跡」の怖さがあった。まだ・・観光地ではなかった。♪ざわわ〜♪ざわわ〜♪の、サトウキビ畑の中に忽然と現れた玉泉洞は、いまこれから「観光地にします」といった風情で、周り全部のサトウキビ畑に申し訳なさそうに旅人を迎え始めていた。

とにかくあの2週間は、晴れ渡っていた。強烈な太陽、オキナワだった・・だからボクの脳裏には「沖縄はいつも晴れている」と、刷りこまれた・・わけあって、ここ数年何度となく沖縄を訪ねている。しかも40年前とほぼ同じシーズン・・が、寒い・・晴れわたる日にあたらない、さむい・・ボクは昔、晴れ男、だったはずなのに・・わけあって明日からまた沖縄に行く・・天気予報は、またまた芳しくない・・40年前の太陽が恋しい・・たのんます。晴れて

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