「ジオパー」には「ひらパー」で

豊後大野でのジオシンポの基調講演は、熊本大学名誉教授・渡邉先生の格調高いプレゼンの後に立った。格調高いあとは少々、笑ってもらわなくてはならない。そう考えるのが大阪人。

基調講演を終え、壇上を降りた。場面展開の間、司会の方から「県や市が主催するシンポであんなに笑いが起こるのをはじめて経験しました」と、微笑み返し。で、調子に乗ってしまった。次はディスカッション・ステージだ。

このステージの進行は、日本文理大学の杉浦先生。とても博識でユーモアあふれる先生だが・・これまでのお付き合いを振り返ると、少々話が長〜いのが心配。で、この日も少々長い・・

パネラーのお一人が、それを少々皮肉った。「世界ジオパーク認定に向けた先輩、島根県隠岐の島町では、ジオパークのことを親しみをこめてこのように呼んでいます“ジオパー”」と。

こんな愛情表現の類型は、大阪人ならすぐに思いつく・・そう、枚方パークの「ひらパー」だ。

シンポジウムの壇上で、こんなことを言っても良いのだろうかと一瞬躊躇した。が、自己の抑制に大阪人の感性が上回った。間髪を入れずマイクを再び握った。次の瞬間には発言していた「それなら大阪にも同じようなパークがあります“ひらパー〜”が」、一部の聴衆が大笑いしている。きっと大阪経験のある方たちだろう。

とっ、次の瞬間、司会の杉浦先生と目があった。温厚な杉浦先生だが眼鏡の奥の目が鋭く“パー”と光っていた。スンマセン。