国権の最高機関と羞恥心

梅雨空のうっとおしい暑さの中で、天神祭の準備が進んでいる。あえていうまでもなくこれは毎年のこと。大都会の「村祭り」のようでもあり、何百年も続いている。それぞれが、それぞれに楽しめる点が優しくもある。

この祭りのクライマックスは「宮入」。7/25の夜は、それぞれの講が仕立てた祭りの行列が、それぞれの思いを込めて宮入りする。その様は、制御がとれていないようで、最後の一線で制御が効いている。しかしその制御には、お巡りさんは手出しできない。庶民の爆発的発散と自発的抑制のなかでコントロールされる。その様は、毎年毎年とても楽しくてはかなくて、魅力にあふれている。

子どもから大人に、じいさんばあさんからあの世へ、あの世からこの世へ・・頭の中が輪廻する。そして人の世の「あはれ」みたいなことを感じて、あぁ〜ニッポンの祭りはえぇもんや、と心からそう思う。

しばらく前、毎日新聞・東京本社の(一度だけ面識のある)「ブランド志向バリバリ」の記者が、菅直人宅で奥さまと酒を飲み「あれやこれや」いっている記事を書いた。菅夫人はワイン(東北の日本酒など歯牙にもかけないワイン通か?)を飲んだ赤ら顔で口を大きく開き、大笑い。

なにが楽しいのかよくわからん写真が大写しになっていた。国権の最高機関の、そのまたトップの嫁はん。すなわちファーストレディー、これが。

この記事で思ったことは、菅ご夫妻も、ブランド志向バリバリの記者も「祭りには興味ないんやろなぁ〜」ということ。このスカタンな記事と、菅夫人の酔っ払った大口開きの歯。汚かったなぁ〜このおばはんの歯。こんなん、記事にせんといてほしいわぁ〜・・

国権の最高機関に属する人種とは「羞恥心の無い人種」のことらしい。