与論島と「あましん」

毎日新聞の旅の連載「旅・まち・発見」で与論島に取材に出かけてから、もうずいぶんと季節が移った。島には2泊3日したが、ずっと天気が悪く、とても寒かった。で、いまはもう6月。ここ大阪でも、そこそこ蒸し暑い。その取材の様子がやっと紙面化された。6/6(月)、6/13(月)と2度にわたって紹介されている。

季節感のない紙面になるのでは、と少々心配していたが、同行の記者はベテラン!さすがにうまく構成され、興味深い「与論島」が記事になっている。

この島の一番の繁華街は「与論銀座」。小さな島の小さな繁華街ではあるが、商店も飲み屋も銀行も立派に立ち並んでいる。商店街の中ほどで「あましん」の看板を見つけた。さすがは「あましん」。こんな南の島でも営業活動? と、注意深く見てみたら「奄美信用金庫」だった。そらそうやわなぁ〜

しかしそのシュチエーションは、大阪一の飲み屋街、北の新地にある「あましん(尼崎信用金庫)」のいでたちに、どこか似ている。何かしらの「兄弟仁義」を感じ、おかしかった。

飲み屋街のど真ん中に位置する南の島の「あましん」。その夜、与論銀座で深酒をした。「与論献奉(よろんけんぽう)」という、「廻し飲み」の作法がある。何度飲んでも、もう一度回ってくる。

べろべろになったので飲み屋を出て夜風にあたった。北の新地で見る「あましん」もこんな感じに見えるよなあ〜、確か。酔っ払って見上げた与論銀座の「あましん」。南の島でも本土でも、酔っ払いに変わりはなかった。