そうだ、東北に行こう!!

昨日「2カ月後の豊後大野」で少し書いた毎日新聞「旅・まち・発見」のことを少々・・

この取材旅行は、その行き先を編集委員の記者と事前にあれこれ打ち合わせして決める。この編集委員は「立ち飲みの家元」でもあるので、北浜や天満の「立ち飲み」で打ち合わせすることが多い。したがって、最初の話が最後では見事に忘れ去られ行き先が急転直下することも、ままある。だが、基本的には「ものがたり観光行動学会」という学会の理念に基づいた取材方針だ。

①「行動を起こそうとがんばっている『人』が暮らしている」ところ ②その暮らしや、生き方などを通じ「オラが街の自慢」を聞かしてもらう ③取材に際しては、高級な宿に泊まらない

難しい取り決めはないが、ほぼこの3点の方針は貫いてきた。ただし、女性記者が同行する場合は、③に関してのみお任せしている。そんな時は、少々高級感漂う宿もあった。もちろん「高級」が悪いわけではないのだが、高級は①②を遠ざけることが、ままある。「①②が疎ましい」と、その「高級(感)」で地域や地方の魅力を消去している場合は多い。旅に予定調和は似合わない。

なんだかんだいって、どんな旅でも宿屋の存在は大きい。たとえ取材の貧乏旅行でも、宿屋のおかみさんやオッサンが汗して働く「えぇ人」なら、そのニオイが旅に花を添えてくれる。ちなみに、この毎日新聞の取材旅行は「貧乏旅行」ではない。悪しからず。

そんな「えぇ人」が多い! 東北大震災の報道を見るにつけ、かの地にはそんな顔・顔・顔がいっぱいだ。ボクはこの震災で何も動けていない。なんの力もない。だから考えている。

そうだ、東北に行こう!!