ネット社会の公と私

北アフリカアラブ諸国のネットによる民主化のうねりを報道で見、タダただ唖然。呆然。民主化運動が実を結ぶまでにはこれまでの概念では、「メディアによる報道が始まってから」でも、膨大な時間がかかったのが通例だ。しかし、この度のネットによる民主化のうねりは「あっという間」に答えが出てしまった。(幾多の血が流れ、「現時点での民主化」ではあるが・・)

また、行動する側の規範意識の高さにも目を見張るべきものがあったように映る。このブログ1月14日付け「ギガジンを読んだ原始人」では、この著作「ギガジン未来への暴言」を紹介したが、この著者、山崎恵人さんのネット社会を見る目の確かさに改めて感服した。その公器性からなる「近未来の社会予測」がピタリ!! この方の「楽観主義者ではない楽観主義的予測」は、何かほのぼのとするもので、大阪という田舎町に暮らすショボコイ市民(もちろん私のことです)にも勇気をもたらしてくれた。

しかし、今日2月24日付け、毎日新聞朝刊の楽天社長・三木谷浩史さんのインタービュー記事を読んで逆に、超ブルーな気分になってしまった。曰く(原文そのまま)◆中東のネット革命で分かったのは、民主主義と離れた体制をインターネットが変える力を持ったということ。等々・・以下、すこしばかり社会化された話はあるが、そのすぐ後には、それら社会化されたコメントは消え「ネットショッピング」の優位性がとうとうと語られ、海外進出を加速し今後15年以内に現在の楽天の流通総額から10倍、30兆円/年を目指すとの心意気が紹介されている。

それはそうなのだろうが・・
北アフリカでは血を流す、それこそ本当の革命。その革命にひっかけて今日のビジネス社会の大立者は「金儲けの革命」を語る。
それはそうなのだろうが・・

心の中に引っかかるものが芽生る。それに、いま現在この革命は「北アフリカ」で起こっていて、その兆しがあるとはいえ「中東」ではない。北アフリカは貧乏人。中東は石油でゴールドに光る。三木谷さんにとって「中東」の購買力が余程に魅力に映り、ついつい間違ったのか? ちなみに、このインタービュー紙面の見出しは「ネットの変革力 活用を」とある。貧乏人の戯言ではあるが、なにかとても嫌な気分になってしまう。やっぱり変だ。

今月も月末が近い。それにこの月末は決算や確定申告も。そういえば確定申告はネットで出来たなぁ〜確か・・。 嫌な気分になったのは「この税務処理」のため? インタビュー記事のせいではなかったのかもしれない。・・絶対そうだ。

ウッワアー・・痛ッ! 思い出した。固定資産税、第4期・ンー万円余の支払いもあった。やせ我慢はやめましょう!やっぱりお金はあったほうがいい。「金払いの庶民」でイッパイ、大行列の銀行に急ぐことにしよう。血も流せない・・金儲けにも縁がない・・庶民よ