比叡山への初詣

大阪から比叡山はことのほか近い。11時頃JR大阪駅から湖西線に入る新快速で比叡山坂本駅下車、乗車時間は1時間弱。ここから山麓にあるケーブル駅まで路線バスで15分。タクシーで10分ほど。日本一長いとされる比叡山ケーブルで15分ほど登山すれば山頂駅。山頂駅からはトコトコ気持ちよく歩いて約20分で阿弥陀堂。20年以上も前、ここに般若心経を納めた。その時代のことを思いながらへたくそな経を読む。

ここから大講堂前、童心に返り大きな鐘をつかせてもらう。ゴーン♪ ゴーン♪♪と、山中全体に響く音色が気持ちいい。根本中堂では不滅の法灯に魅入り、心頭滅却。そのすぐ上、小さなお堂で「オン アラ ハシャナ」と三度唱える(これが勉学に効く。3人の子供は皆ここでお世話になり、希望する進路に合格! これホント!!)。その後、近くにある大黒堂で、やや遠慮気味に商売繁盛も願う(商売の才覚が無いことはとっくの昔に自覚済み。で、大黒さんにはいつも悪いような気がしている・・)。

途中、運が良ければどこかの御堂で本物のお坊さんに出会う。リズミカルなお経が聞けることもある。今年はメチャクチャうまいお坊さん5人ほどが、根本中堂で素晴らしい「合唱」を聞かせてくれた。「音痴ではお坊さんは務まらない」を実感。ひと通り参詣が済むと今度は腹ごしらえ。比叡山そばなどをビールと共にノンビリ食す。

こんな、えぇ〜加減にゆったりとした初詣。それでも18時頃には大阪駅に帰着できる。たまたま見た新春特番。ビートたけしさんは「はじめての高野山」を楽しまれていた。この高野山も南海高野線を使えば大阪からは日帰り参詣が楽々。日本仏教の2大聖地。そのいずれもが楽チンに日帰りで楽しめる。「大阪は贅沢だ」とは、比叡山で出会った東京からの旅人の弁。どちらも世界遺産。まったくその通り!!