あぁ〜、保冷剤のような・・

大阪の今日の明け方はこの冬一番の冷え込み、初氷に初霜をみた。前にも書いたが、こうなるとコンクリート打ちっぱなし・壁式工法の本領発揮。壁全体がまるで保冷剤のような役割を果たす。

蓄熱飽和量を超えた際の真夏もそこそこだが、あっちはクーラーをギンギンにすれば室温は下がる。が、結氷するような外気温のとき、コンクリートに蓄えられた「冷気のエネルギー」はエアコンの性能をはるかに凌ぐ。外気温が下がれば必然的にヒートポンプの熱供給性能が低下するからだ。と、そんな理屈はどうでもよい。とにかく、コンクリート打ちっぱなしの壁面は、まるで冷気を蓄えた「保冷剤」のよう。冷え冷えの冷気を発して、めちゃくちゃ強い。

そんなわけで、こんな日にチェックアウトされた客室エアコンの温度設定を見てみると、ほぼ例外なく30度近くに設定されている。熱供給より「保冷剤能力」の方が高いので、設定は設定として・・

時々だが、こんな方もいる・・夜、ベッドの枕元、暗闇でリモコンを扱い「温度設定」と「冷・暖設定」のボタンを間違えて操作する人は悲惨だ。この恐怖のミスマッチ、信じられないくらいよく冷える。保冷剤と冷風の相乗効果というべきか・・こうなれば、温度の設定など関係ない。とにかくよく冷える。これまでに数名の体験者。不思議と日本人の方ばかり。

きょうの朝、久しぶりにそんな「体験者」とのごあいさつ。「いゃ〜、昨晩はよく冷えましたねぇ〜」・・体験者は無口。悪い予感・・気になった。そのお客様のチェックアウト後すぐに客室、エアコンのリモコンを見た。やはり「冷房」。いよいよ、冬将軍の季節だ。