続/秘境・大阪のたのしみ方(その4)

秘境・大阪「大相撲春場所編」は延々と続くが、その大阪場所もきのう千秋楽。もうこれぐらいでやめていこうねぇ〜(なぜか・・沖縄のオバア風)

貴乃花親方が場所前から大阪のあっちこっちを営業に歩き、会場入り口では「その大横綱」がチケットの“もぎり”にも汗を流した。会場も(これまで見てきたように)両国・国技館とは違い、お相撲さんとファンの距離感は「無いに等しい臨場感」・・良くも悪くも、これが大阪の象徴的な特徴なのだろう。

この大相撲風景を楽しんだ翌朝、ペンション前の路を掃いていたら、あの桂文福さんと鉢合わせ。この無類の相撲通にもう一度お聞きした。カッコ付け過ぎでお相撲さんが遠い両国・国技館はともかく、九州場所名古屋場所はどうなのですか? と。

すると・・「お相撲さんとの物理的距離がここまで近い、こんな場所はほかにありまへん。このビックリの“近さ”が大阪場所の最高にして最大の特徴でっせ」と。確かにそうだった。

いまこの時代・・顔つき合わせることなく“画像と画像”でやりとりすることが常となり、虚像が実像を、あたり前のように支配する時代になってしまった。が、大阪は、そのような時代とは食い合わせが悪いのだろう。顔と顔をこすり合わせるようなライブな状況が似会う。都市の姿も物理的にそうなっているし、あの?大阪のおばちゃんらも、そう。

もちろん、USJも海遊館も甲子園も、演者(魚であったり、選手であったり・・)との距離がビックリするほど近い。イメージを膨らませるだけ膨らませて楽しむ、東京ディズニーや東京ドーム。さらに、三丁目の夕陽からドライブをかけて見上げる東京スカイツリーのような“偉大さ”には、残念ながら程遠い。

秘境・大阪。時代遅れのようであり、人間の悲哀を包み込んでくれそうな町でもある。

間違いのない反映、いつまでも継続する豊かさ・・そんな美しい錯覚はイメージさせてくれない。それが、秘境・大阪の魅力?! リアルな分、ケッタイな色香が際立った町、そんなとこかなぁ〜

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