ペンション開業18年観

同じ業種を18年間も営んでいると時代の変動を実感する。パソコンが普及しネット社会がやってきてその変動の幅は予測の域を超え、もうわからんなぁ〜、というのが正直な感じ。

この「たぶん日本一小さな宿」が開業したのは、平成6年11月末、阪神淡路大震災の前年。消え去ったモノをざっと挙げると・・
◆変わり者の出張・社用族→企業経営のスタイルが変化し、こんなペンションが「好き」と言ってくれる出張・社用族は消滅
◆若者の旅人→どこに消えたのか?(その分、海外旅客と熟年が増えたので相殺)
◆予約スタイル→固定電話の予約がほぼ消滅(ケータイか、いまではすっかりネット予約中心)
◆客室の電話→清水の舞台から飛び降りるつもりで設置した高価なホテル電話システムであったが、すでに無用の長物
◆お礼状→郵便の時代は、すでに江戸時代同然。すなわち飛脚を思い起こすようなモノ
◆同様にほぼ消滅→DMによるモロモロ雑多な営業案内
◆タバコ→18年前から客室禁煙で営業中。当初は叱られることもあったが、いまではそんなことが無くなった
大阪ドーム近鉄→ボクはバファローズファンだった。近鉄ファンもちらほら泊まりに来た・・近鉄バファローズ中興の祖、西本監督も逝ってしまったなぁ〜

もっとたくさんあるが、ざっくりとはこんな感じ。

商売を繁盛させるには、この逆(消滅したモノの逆方向)を目指せばよいわけだが、とにかく流行り廃りのサイクルが早くなった。2〜3年単位で変化してゆくのでシンドイことこの上なし。そんなもん追っかけられるか!!

かといって、不易流行を構えるほどの才覚もなく、毎日がドッタンバッタン。で、自らが消滅しかねない。そんな日常なのであります。ペンション開業18年観、本日クリスマス・イブ。

京都・大阪の旅 http://www11.ocn.ne.jp/~pen-lee/   
The LEE Osaka downtown(小さな大阪の宿・大阪の民宿です)http://pension-lee.net/